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ヨネダコウ『どうしても触れたくない』

2008.09.05 (Fri)
こういう作品に出会うと

やはりボーイズラブを読まないなんて

人生損をしているよなぁ と思う。

勿体無いよなぁ と思う。





毎年恒例の私的マイベスト本。
今年、まず間違えなく上位に食い込んでくるだろう。


どうしても触れたくない (ミリオンコミックス  CRAFT SERIES 26)どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)
(2008/09/01)
ヨネダ コウ

商品詳細を見る

以下、あらすじと感想です。

【More・・・】

【あらすじ】

…なんか変なコトしたくなるよ、お前…
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。
それが、新しい上司・外川との出会いだった。
無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。
一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない…… 不器用な想いの行方は?


【感想】



泣いた。
どうしようもなく泣ける箇所がいくつもあって、ちょっと困った。



まだこの本を読んでない方には
こんなところでこんな駄文を読んでいないで、どうぞ今すぐ作品を買って読んでくれと言いたい。

もうすでにこの本を読んだ方には
どんな作品なのかも詳しく書かず、ただ感情を垂れ流してごめんなさいと謝りたい。


 * * * * *


過去に心の傷を負っている外川陽介(上司)と嶋俊亜紀(部下)。
種類は違えど、その傷自体は決して浅くはない。
そんな二人が出会い、やがて関係を持つ。(嶋の外川に対する第一印象は良くない/笑)
最初は体だけの付き合いだった二人が、共有する時間の分だけそれぞれに惹かれていく。
惹かれていくだけの理由が、きちんと丁寧に描かれている。
それがまず、凄いと思った。

奇抜な物語設定とかではないこのシンプルな作品が、こんなにも素晴らしいものとして仕上がっているのは、当たり前だがヨネダコウさんの実力の高さだ。たった一言、それが全てだと思う。
けれど読んでいるときはそんなことすら考えられず、ただただ心を揺さぶられ、感情の溢れるまま切ない涙を流し、読了後は幸せな気分に満たされつつも放心状態だったが…。


「お前に
出会わなきゃよかった」


過去の男に傷つけられた嶋が

「いやぁ良かったなあと思ってさ」
「お前に出会えて」


外川が何気なく言ったであろうこの言葉に、どれだけ救われたかは想像に難くない。それだけではなく、外川の言動ひとつ行動ひとつが嶋を救い、だめだと自分に言い聞かせながらも彼への想いを止められない。
そして、最初は恋愛感情はなかった外川も、愛想が悪くて不器用な嶋のことを知れば知るほど可愛いと思い、惹かれていく。


ああ…でも今回は、嶋の気持ちが痛いほどわかったな。
転勤前、想いを伝えてくれた外川に応えられなかった嶋。
怖くて怖くて、どうしようもなく怖くて。
外川の「家族」というものに対する憧れを前に身がすくみ、一歩が踏み出せない。同時に、自分に自信がなくて、捨てられたり飽きられたりして傷つくことを恐れて。そうして逃げてしまった嶋の気持ちがほんと痛いほどわかる。


最後を読んでいるときは祈るような気持ちだったかも。
幸せに。どうか幸せに。
そう祈りながら、二人の恋を見守った。
見守った先にあったものに安堵し、また泣いてしまったのだけれど。


描き下ろしは短編3つ。
「週末」「小野田課長は憂鬱」「夜明け前」どれも最高としか言いようがない。
何気ない日常の風景が、これでもかというほど幸せに見える。
3つの短編の内容、順番、バランス、その全てが申し分ない。


ちょっとした会話のシーンであったり、はたまた重要なシーンであったり、回想やモノローグであったり…
それこそ台詞の有る無しに関わらずどんな場面も
作品全体を通して読者に“見せる”ことを忘れていない。
感想を書いている今は、この本の全てがただとても「愛しい」と思う。



「嶋ぁ」
「はい」

「ありがとな」



この本に出会えたことと、ヨネダコウさんに心からの感謝を。
【EDIT】  23:31 |  …ヨネダコウ  | TB(1) | CM0  | Top↑
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ヨネダコウさんの初コミックスです。 以前からお名前をよく見かける方だなぁと思っていたので、 商業作が初めてと知って吃驚でした。 大手の同人さんってだけだったのかなぁ。 二次同人ほとんど知らない私がどこで見かけたんだろ…。 作品は凄く素敵だと思いました...
2008/09/06(土) 19:17:33 | BL Diary
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