読んだ本(漫画、BL本含む)の感想や日常などをつらつら書いてます。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
水城せとな『俎上の鯉は二度跳ねる』
2009年05月13日 (水) | 編集 |
この作品はねー、ずっと携帯で読んでいましたよ。
毎回毎回ダウンロードして、ちまちまちまちま。
そんな私が、あえて大きな声で言わせてもらおう。

→ 携帯なんかで読むより、本で読むほうが何倍も何倍もいい!

決まってるじゃん。前から言ってたじゃん。紙媒体がいいって。
勿論携帯で読んでも感動したけど、コミックスになったのを読んでみてはっきり全然違うことがわかった。
はじめて読んだくらいに今ヶ瀬と恭一の愛憎の行方に揺さぶられた。

さて、これをモバイル配信しやがって全国の腐仲間をヤキモキさせた
かの出版社にあえて物申したいことがもうひとつ。

→ 窮鼠と俎上、もうちょっと発行部数多くしろよ!(怒)

あのね、発売日にどうしても買いにいけなかった私が悪いよ?
だけどさ、なにこの超品薄状態。
俎上はなんとか発売日の次の日に3件目の本屋で見つけたよ。
だけど窮鼠、新装版だったからもともとの配本が少ないのか、10件くらい本屋行ったのにどこにもねー。
旧版をもう嘗め回すように読んでおいてよかったけど、窮鼠の書き下ろしを未だに読めていないのはまじで悔しい。


文句ばっかですみません。
この作品の周辺の事に関しては文句ばっかあるんですよ。
たとえばペーパーがK書店(一部)でしか配布されなかったこととかね!

なんでこんな素晴らしい作品の前置きでぶち切れているのか私。
でもひとつ出版社を褒めるとしたら皆さんおっしゃている通り「価格」です。
少なくともこの価格の倍以上は出せる価値があると思う。
最近の一部BLレーベルの(内容にそぐわない)値段のつりあげに文句たらたらの私は、この値段でこれだけの素晴らしい作品を提供してくださるんですか?ほんまですか!?と言わざるをえなかったよ。
紙うっすーいけど!


俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
(2009/05/08)
水城 せとな

商品詳細を見る


感想はこれまた薄っぺらいことを呟いています(苦笑)
でもいいよね、素晴らしい感想や私の言いたいことなんて結局他の皆様がすべて述べてくださっているのだもの。


【あらすじ】

妻と離婚した恭一。
だが今ヶ瀬との男同士の微妙な関係は、今も続いていた。
今ヶ瀬に抱かれることに慣らされてゆく日々。
ところが、恭一に思いを寄せる会社の部下・たまきの存在が2人の関係を大きく揺るがし始め・・・!? 
《収録作品:憂鬱バタフライ/黒猫、あくびをする(—新作描きおろし—)/梟/俎上の鯉は二度跳ねる》


【感想】

さてさて。
もう感想書かれきった感じがあるので、さらっと思ったことだけ書いてみようと思う。


今回『俎上~』を読んで、今ヶ瀬も恭一もすごく人間くさいなと思いました。
恭一のダメっぷりが目立っていた前作『窮鼠~』。
今ヶ瀬が可哀想に見えたことにより、かなりダメダメだった(と少なくとも言われまくっていた)恭一ですが、私は彼の態度は実は全くわからないわけでもなかった。
こういうふらふらした態度や、楽なほうへ(もしくは強い流れのほうへ)押し流されたりすることは誰しも身に覚えはあるんじゃないかなと思った。
私自身も認めたくないけれど心のどこかで共感していたんでしょうね。

『俎上~』ではそりゃあもう二人ともぐるんぐるん悩んでいるけれど、今ヶ瀬の揺らぎのふり幅がかなり強調されて描かれていた反面、最終的に「この恋の死を看取る」と腹をくくった恭一の男のあがりっぷりが印象的だった。

でもこの作品では、ああ…今ヶ瀬のこの葛藤も揺らぎも痛いほどわかるよっと思ったんですよね。
きっと今ヶ瀬の頭の片隅には常に終幕の光景があったのだと思う。この物語が終わった今もあるのだろう。だからあんなに不安で、相手に何回も「だめだ」と言って、揺らいでいたのだと思う。
性的志向の違いが常に根底にある状態で、恭一に対する罪悪感をも伴う葛藤を乗り越えるなんて、こういう世に生きてきてそうそうできることじゃないのだろうな。
今ヶ瀬のあの揺らぎにはどうしても感情移入してしまっていた。

なんかごちゃごちゃ書いていて、わけわからなくなってきました…(汗)
でもでも。二人の人間くさい(と私が感じた)ところは、そのまま共感できるところで、私だけでなく多くの読者が同じ気持ちを抱いていたんだと水城さんのあとがきを読んで思いました。


『窮鼠~』は『窮鼠~』でこれだけで大好きだと思っていたけれど、ここじゃ終われない(←「作者が読者が」というより、「恭一と今ヶ瀬が」。)、終われなかったんだなということを、『俎上~』の着地点を読んではっきりと感じ納得しました。
その着地点自体、はじまりでもなく終わりでもなく、きっとこれから恭一と今ヶ瀬が歩んでいく道の一点にすぎないのだろう。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、けれどこれ以外ないなと思わせられるラストで、そのラストに途方も無い満足感が得られたと同時に、なんかすごいものを読んでしまった…と一方で呆然としてしまったことも確か。
それこそここを描くために、水城さんは少しずつでもこの話を発表してくれたのかな、と錯覚してしまうほど、(作品としても)納得の着地だった。


印象的な場面はたくさんありすぎて、挙げきれない。
本当に、一冊でこれだけ好きな場面や心揺さぶられる場面がある漫画って滅多にない気がする。
(「愛す可し」のくだりとか、かなり好きです。)


読めば読むほど細かいところまでちゃんと作りこんであるなという部分を見つけて、水城さんの凄さに改めて感じ入る。
冒頭で散々文句たれたけど、本当は読めただけで幸せだと思わなきゃいけないのかもしれない。


BLレーベルではなく、内容的にもBLとは言いきれないこの作品を、BLのカテゴリに入れたことに特に意味はありません。(このほうがわかりやすいかな~?ってくらい)
ただ、BLを好きな人だけでなく『窮鼠~』と『俎上~』をあわせてたくさんの人に読んで欲しいと思いました。
こんなことしか書けない自分がむなしいな…。


    恋愛は 業だ


できるなら世の中で恋愛至上主義を謳っているすべての人に読んでもらいたい作品。
コメント
この記事へのコメント
本当、おっしゃるとおりですね(笑)
レジで値段言われて、びっくりしました。
いつもと金額が違う、違和感。

需要と供給がかみあってないんだと思います。
品薄…。
BLに強い本屋さんは山積みされてましたね。
BL好きとカミングアウトした上で担当してる書店員さんのいる本屋さんなんですが。
POPのコメントがいつも熱いです。
2009/05/14(Thu) 22:07 | URL  | 蒼 #-[ 編集]
こんばんは*
お久しぶりです!
(ブログはこっそり読ませていただいてます♪)

俎の~、読まれたんですね~。
私はずっっとお取り寄せ待ちだったのですけど、とうとう明日、手元に届くようです!楽しみ!

今日はですね・・・最近、以前にコチラで紹介されていた作品を2つ読んだのですけど、それがすごくおもしろかったので、勝手に読書報告しに来てしまいました!

1つは小鉄子さんの「ほんと野獣」。
実はヤクザものってちょっと苦手目なんですけど、これはすごーくかわいくって、読んで良かった~!と思いました*^v^*
続きも楽しみですね♪

もうひとつは松本ミーコハウスさんの「恋のまんなか」。
これもすっっっごく良くって、独特の世界観にひきこまれてしまいました。。。
ああいう終わり方って、すごく好きです!
自費出版作品とかにはあるかもですけど、私はこれまであんまり出会った事ない感じの作風で、もっと読んでみたくなりました。^^

しばらく忙しくってBL離れしていたのですけど、また読書熱が上がっているので、レビューなど参考にさせていただこうと思っています♪^^

白桔梗さんもお仕事大変そうですけれど、好きなもので息抜きしつつ、お互いがんばりましょうね♪

久しぶりのくせに、ずうずうしくも長々コメント失礼しました。。。#>_<#
2009/05/16(Sat) 21:59 | URL  | リィル #UXr/yv2Y[ 編集]
蒼さんへ♪
こんばんは。お久しぶりです~^^
コメレス大変遅れてしまい申し訳ありません!

値段驚きますよね!
いつもの調子でお金払おうとしたら、レジで言われた値段に「きょとーん…?」としてしまいましたよ(笑)
違和感ありまくりでした^^;

需要と供給がかみあってないんですねーほんとに。
私的にはせめて売れることを把握して刷ってほしかったです。
私も地元のBLに強い本屋に最初に行ったんですよ。
でもダメでした…;;
もっと都心のもっともっとBLに強い本屋じゃなきゃダメでした。
発売日に行けなかったことも含めて、そこは反省してます;;

>BL好きとカミングアウトした上で担当してる書店員さんのいる本屋さんなんですが。
>POPのコメントがいつも熱いです。


いいですねーいいですねー(笑)
こういう本屋さんに行くとなぜかわくわくしてしまいます。
2009/05/16(Sat) 23:10 | URL  | 白桔梗 #-[ 編集]
リィルさんへ♪
これまたお久しぶりです、こんばんは^^
ブログ読んでくださってありがとうございます。

明日『俎上~』が届きますか!楽しみですね♪
圧倒されるくらい濃い話なのでぜひゆっくり堪能してください。

「ほんと野獣」も読まれましたか!
私、小鉄子さんの作品が大好きで、このシリーズはとびきり可愛いのでかなりお気に入りです。あんな可愛いヤクザ…。萌え…ww
続きも楽しみに待っています。
(余談ですが…小鉄子さんの数々の作品では「ちゅー」の描かれ方、というか「ぷちゅvv」という質感がありそうなキスがマイ萌えツボですv)

あ、松本ミーコハウスさんの「恋のまんなか」も読まれたんですね。
初めて読んだときは可愛い絵なのにああいう話で、結構意外でした。すごく独特だけど、いいですよねー^^
終盤の場面は、私も大好きです!
二作目は普通の可愛いBLで、それもなかなか良かったです。
(余談2ですが…ミーコハウスさんの作品はキャラたちの赤面している顔がマイ萌えツボですv)

長いコメントも短いコメントも大変ありがたいですし、嬉しく読ませていただいてますよ。
感想等は全然参考にならないと思いますが、マイペースに更新していくつもりですので、これからもどうぞよろしくお願いします。
仕事は無理しない程度に頑張ろうと思います。リィルさんも頑張ってください♪
2009/05/16(Sat) 23:32 | URL  | 白桔梗 #hrzdXNtM[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。