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朝丘戻。『君に降る白』

2009.08.22 (Sat)
BL雑誌一冊、BL小説を二冊手に持った状態で
あと一冊だけBL小説を買う自分を許そうと思った、昨日。

最後にダリアの華藤えれなさんの新刊(ペーパーつき)を買うつもりで手に取ったとき、その隣にあったこの作品に目が行ったのは表紙イラストが麻生ミツ晃さんだったから。そして小冊子なるものがついていたからだ。

迷ったね。変に(そして無意味に)一冊だけと自分を戒めたから。

「朝丘戻。」という作家を知らないのも迷う要因だった。
小冊子がついているせいでシュリンクがしてあって、本の中身、その文章を見れないのも困った。(小冊子のせいであらすじも見れなかった…)
嫌いな文章の人だったらやだなぁ。表紙や帯を裏切って話自体が超つまんなかったらどうしよう。
とにかく文体が見たくて他のBLレーベルの棚を探してもこの作者の名前を見つけられなくて、たかがBL小説を買うだけなのに途方にくれた。小一時間どっちにするか迷っていた。ほんと何やってんだか自分…。


散々悩んで、でも結局、華藤さんの作品ではなくこっち朝丘戻。さんの『君に降る白』を買った。やっぱさ、開拓は大切だよね。

結論から言うと、私的にはこの作品を買ったことは 正解だった。
(でもきっと後日、華藤さんの新刊も買うだろう、という確信…)


君に降る白 (ダリア文庫)君に降る白 (ダリア文庫)
(2009/08/13)
朝丘 戻。

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BL小説の感想なんていつぶりだ?
ネタバレはあまりしていないつもりですが、逆にろくな事も書いてません。

【More・・・】

【あらすじ】

高校を卒業してから二年。
芹田藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。
淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。
平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。
だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠ざかることしかできず――。切なく心揺れるラブストーリー。


【感想】

正直、最初にページをめくって読んだのはあとがきで、ファンの方には本当に申し訳ないんだけど、「あ…私このひと駄目かも」と思ってしまった。なんか、独りよがりのような自分に酔っているようなそんなあとがきの文章に思えたから。(すみません;)

でもこれは作品を全て読んでから読むべきあとがきだった。
だいたいあとがきなんて本来独りよがり上等で私がとやかく言うものじゃないのだな。


(※以下、戯言しか書いてないので、さっと感想を見たい方は十数行くらい飛ばして読んでください。)

文章は…凝ってる風に見えるように頑張っている文章に思えた。(意味不明だけど褒めてます)
ご自身であとがきに『ひたすら温もりに浸りました。読んでいただくのもおこがましいぐらいに、どこまでも大切に、文字に、言葉に、心に、優しさと愛しさを貫きました。』(P256引用)と書かれているようなことを文章からも感じることはできた。
が、このあとがきを最初に見たせいか、文体や比喩表現に頑張っている感やあえて作っている感まで見えてしまったような気がする。
うがった見方をしすぎかな?たぶん気にすることはない。
朝丘さんがどういう文章を書かれる方なのか知らないので、ずいぶん偉そうに勝手なことを言ってんな…。
とにかく嫌悪感を抱いてしまうような読みにくい文章じゃなくてよかった。
(ただなぜか比喩表現が少々目に付いたことは確かで。なんのこっちゃという感じだけど、「落ちた」「潰す(握り潰す)」「貫いた」などの言葉が「心を貫いた」や「胸を握り潰す」という風に、同じor似たような表現をされて何回か使われていて、別に何の問題もないけど「あ、この表現の仕方、またか…」とは思いました。)


さて本題。
ここまでどうでもいいことばかり書き連ねたが、確かによかったんだ。
何がって、話がよかった。やっぱこれが一番。

昼間は古本屋でバイトをしていて、夜は身体を売るバイトをしている藍が主人公。
文章は藍の一人称です。比較的感情移入もしやすい。
藍の生い立ちやら今置かれている境遇やらが可哀相な感じなので、そういう設定(や藍の性格)が苦手な方は駄目かもしれないが、私は大好物なので喜んでむさぼり読んだ。

恋を知らない藍。そんな藍がウリの仕事で出会ったのは成瀬という男。
相手の成瀬はこんな男いるか!?いないだろ!っていうぐらい…うーんと、…そう、自制心がしっかりしている。(褒めてます)
身体を使って客を癒すのが藍の仕事なのに、成瀬は藍にそれを求めてこない。
ただ一緒に過ごすことだけを望んで藍を指名する。

藍は最初から成瀬に惹かれているわけではない。
けれどだんだんとその優しさに癒されていくのも当然だと思った。
(今までそうでもなかったのに)突然「お前が好きだ」的なノリで告白をするキャラや場面をBLでたまに見かけるが、それとは明らかに違う藍の心の変化(その動きや趣)がとても自然で、且つ確かに伝わってきて、好感を持ったしすごく良いなーと思った。
こういうところは、朝丘さんうまいな…とただ感心するばかり。

最初は目に付いた比喩表現だが、まぁ読んでいくうちに気にならなくなっていたし、むしろ透明感溢れる物語にするためには必要なものだったと思う。
読んでいて静かな気持ちになったり、温かくなったり、切なくなったり。
藍の気持ちに感情移入できたし、さらに言えば成瀬にも同調できる箇所は少なくなかった。人を好きになるとこう思っちゃうよね~~というのが成瀬の言葉の端々から感じることができて、そうだよねそうだよねーーと一人で頷いたりしていた。


そうそう、これだけは書いとかないと。
野宮という脇キャラがよかった^^
あのウザさ、好きだ!


ちゃんとくっつくまでが長くてとてももどかしいけれど、最後はハッピーエンドで幸せだし、小冊子もついてるしで大満足な一冊だった。
読み終わって、二人の優しい関係やいちゃいちゃしている様子をもっと見ていたいなと思うくらいには、…そして久しぶりに感想を書こうと思うくらいには、私は好き
朝丘さんの過去作品も読んでみたいと思った。


じんわりと温かい気持ちになりたい人にオススメ。
とか書いてみる(笑)
【EDIT】  17:28 |  ★BL小説  | TB(0) | CM6  | Top↑
コメント
■是非、既刊も!
ご無沙汰しております。
朝丘戻。さんの過去作品、是非読んでみてください。独特の感性・・・と言うのか、いい作品が多いですよ。とは言え、冊数も少ないのですがね(笑)
私にとってはこの作品、久々の(他の作品は見当たらないのも道理です・笑)朝丘作品が読める~と喜び勇んで買ったまでは良かったのですが、もったいなくて読めてません(爆)
夏埜 |  2009.08.22(土) 22:07 | URL |  【編集】
■夏埜さんへ♪
ほわ~!お久しぶりですっ。
こちらこそご無沙汰しておりますm(_ _)m

朝丘さんは以前コバルトで書かれていたんですね。
(一応本屋ではコバルトの棚も見たんですがなかったです^^;)
この作品を読んで過去作品が読みたくなったところでの、お勧め。
俄然気になってきました。今度探してみようと思います!

『君に降る白』も私は良作だと思いました。心が洗われるというか…。
夏埜さんも勿体無い感(←わかりますw)を振り払えたら是非に(笑)

コメントありがとうございました!☆

追伸:関係ないですが夏コミお疲れ様でした。
戦力にならないどころか皆様に余計なお買い物まで頼んでしまって申し訳ありません;;
秋のJ庭には微力ながら皆様の戦力として参加する予定です。
白桔梗 |  2009.08.23(日) 01:24 | URL |  【編集】
■自分も浅丘さん,初読みです
ご無沙汰です~。先日(魔の夏コミ時)はいきなり,用件だけの失礼なメール,スミマセンでしたm(__)m

自分は,どなたかのブログで紹介されてたのを見て(どこかを忘れた鳥頭…)気になったので読みました。
特に成瀬というキャラが珍しいと思いましたね。全体的によくて,ここが凄くよかったというには難しく…あわわ,何言いたいんだコイツ(爆)
まとまりなくスミマセンm(__)m

秋は是非,ご一緒できればと思います。よろしくお願いします~
そうそう,長瀞は先日,はねるのトビラで特集してたから混んでたのでは…と思います(^^)/
岡ピー |  2009.08.25(火) 21:38 | URL |  【編集】
■岡ピーさんへ♪
お久しぶりです。コメントありがとうございます!
夏コミのメールではご迷惑をおかけしました~;;
(秋は出来る限り頑張ります。宜しくお願いします。)

私も成瀬みたいなキャラは珍しいと思いました^^
あまり見ない攻めですよね。
この作品は確かに突出して良いところがあるというよりは、読者のテンションを保たせながら最後までしっかりと読ませる力を持っていたので、全体的に良かった印象があります。

長瀞ってはねトびで特集されていたんですかー。
結構見ているはずなのに知りませんでした^^;見逃したのかな…
白桔梗 |  2009.08.26(水) 23:53 | URL |  【編集】
はじめまして。
「朝丘戻。」という文字にひかれた者です(笑

私は朝丘ファンなので、どんな批評がされているのかとドキドキしながら読んでました。

たしかに、比喩表現多いですよね。
同じ言葉もよく使いますし。
けど、朝丘さんの作品は読みやすいかなーと……。

って、偉そうなことをズラズラとすみませんでした。
では。
陽 |  2009.10.06(火) 00:41 | URL |  【編集】
■陽さんへ♪
はじめまして。こんばんは^^
コメントありがとうございます!
返信が遅れてしまいまして申し訳ありません><;

朝丘さんのファンの方ということで… 
こちらこそ好き勝手なことばかり書いてしまってすみません。
ファンの方が読まれたら、もしかしたらご気分を害されることを
書いてしまっているかもしれません(汗)
決して悪気はありませんのでご容赦ください。

確かに朝丘さんの作品はとても読みやすかったですね^^
私は読むのが遅い人間なのですが、読みやすく
また作品自体が面白かったのもあってすらすらと一気読みしてしまいました。

これをきっかけにして別の作品も買ったので、読むのが楽しみです♪
白桔梗 |  2009.10.10(土) 23:48 | URL |  【編集】
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